アーティストの中身を深堀りするメディア

2022.3.31 - COLUMN B-SIDE

Nelko Vo.Sayaにとっての「歌うこと」のNAKAMI

何かの本質について考える機会をいただいたので、Nelkoで歌を歌わせてもらっているし、自分の歌う事のルーツみたいなものについて考えてみます。(恐縮しちゃいます…)

思い出してみると、兄(私がベースを担当しているDokkoiseHouseのVo)と2人でギターを弾きながら歌ったり、そこに父が混ざってきて、3人で適当に歌うみたいなコミュニケーションがよくあった気がします。ラジカセに声を録音したりとか、そういう遊びをしてました。

父親の実家が岩手県釜石市の橋野町の集落にあるのですが、毎年夏休みに家族で帰省していて、恒例行事のようにカラオケ大会があったんです。機材があるお家に親戚が集まって、夜にみんなでカラオケをしてました。山に囲まれてるので、ボリュームなんて気にせず。『ほら、さやも歌え~!』みたいなノリですね(笑)

恥ずかしいなぁと思いながらも、歌うと『ヨッ!』って盛り上げてくれたり、みんながニコニコしながら聞いてくれたりして、子どもながらに嬉しいなって思ってました。

あと、同じ土地でのエピソードなのですが、おめでたい席で父が民謡を歌っている姿を見たことがあり、そこで感じたものは今歌を歌っている自分と関係ある気がします。その時『南部俵つみ唄』という青森県から伝わる民謡(祝歌)を歌っていたのですが、楽器はなく、歌と合いの手と手拍子でその場が幸福感に包まれていくことに感激したのを覚えています。その地方の方にとっては当たり前のことなのかもしれませんが、私にとってはその歌自体もその場の光景も驚きで、歌で人はこんなに繋がれるんだ…と子どもながらに思った体験でした。なので、ライブで歌を歌う時とっても緊張するけれどそれ以上に届けよう、繋がろうみたいな思いが高まります。

うまくまとめられないですが、自分にとっての歌の根っこはそういう経験たちでした。

自分でもわからなかったことを知れた気分で嬉しいです(笑)ありがとうございました。

BIOGRAPHY

Dokkoise HouseのメンバーSayaとラッパーのLaundryをフロントマンとして迎えた5人組バンド。極上のポップネスとチル・ヒップホップを煮詰めて作るグッド・ミュージック。2020年9月活動開始。

Saya- Vocal / Laundry- Rapper / Tuppin- Guitar / Morly- Bass / Mikan Man- Keyboard

RELEASE

2022.02.16 WED『How Do You Feel?』

1.Orange Juice
2.Loose
3.Healthy
4.Feast
5.Little Talks

6. Losing My Mind
7. Melted Blue
8. Coastline
9. Radio Days
10. Suginami
11. Good Feeling

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