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2022.3.31 - COLUMN B-SIDE

pinokoにとっての「人生」のNAKAMI

私にとっての人生の「NAKAMI」とは

生きる意味ってなんだろう?そう考えることが度々ある。
私のSNSには、リスナーさんからの悩みや相談、愚痴などがよく送られてくる。それは恋愛や人間関係の相談であったり、「自分の生きる価値が分からない」「何をしたいか分からない」など様々な内容。

私も幼い頃からずっと生きる意味を探してた。なんでこの世に生まれてきたんだろう。って。
世の中では人生の勝ち組、負け組といった言葉がよく使われる。私たちは勝ち組になるために生まれてきたんだろうか。

世間で人生の勝ち組と呼ばれている人は美人やイケメン、お金持ち。そりゃなれたら嬉しいだろう。でも、じゃあそれが手に入らなかったら人生の負け組なのだろうか。

そんな長い間染み付けられた感覚に疑問覚え、考えた末に最近気づいた。
人はいつか必ず死ぬ。私もあなたも。今は想像つかないかもしれないけど。
ネガティヴな意味ではなく、自分が死んだ後の葬儀のことを考えてみる。誰が来るんだろう。そして誰に来てほしいんだろう。
私は好きな人に囲まれてたいと思った。家族や友達、たくさんの優しい人たち。

お金ももちろん大切だけど、人生ってきっと、「死ぬ時にお金をたくさん持ってた人が優勝のゲーム」ではない。墓場にお金は持っていけないし。それより、生きてる時にどう使ったか、の方が重要だと思った。
そして見た目だって歳を重ねる上でどんどん変化していく。見た目だけで判断する人の近くにいて本当に幸せなんだろうか。

多分私が生まれたこと自体に意味はないのかもしれない。自分が望んで生まれたわけでもない。でも、最後にどうなっていたいかは自分の行動次第で選べるんじゃないかと思う。

私は音楽が好き。音楽に救われた。自分を表現したい。人とのつながりを大切にしたい。少しでも周りの人を勇気づけたい。自分も周りも幸せになってほしい。それを胸に生きていこうと思っている。

人生は死ぬまでの長い長い暇つぶし。人生の最後どうなっていたいのか逆算して、失いたくない人を大切にして、なりたい自分に近づいていく。それが私の人生の「NAKAMI」。

BIOGRAPHY

東京を中心に活動するラッパー/シンガー。幼少期よりピアノ、和太鼓、篠笛を始める。15歳から路上ライブを開始、その後 23歳で自身に病気が発覚。入院、手術を繰り返す中、ラップを始める。2017年の『手塚治虫作品に敬意を。初音ミクよりラップにのせて』への楽曲提供などで注目を集めた。同年1st ミニアルバム『Hotel』をリリース。ドラマシリーズMVが話題になり、シリーズ総再生数600万回を達成。その後も毎年作品を発表し続け、2021年9月に3rd アルバムである『lunatic』をリリース。中国4都市での録画ライブに出演するなど、国内外問わず、若者を中心に支持を得ている。

RELEASE

2022.4.6 WED
CAOS – カサブタ feat. pinoko

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