アーティストの中身を深堀りするメディア

2022.3.30 - COLUMN B-SIDE

sooogood!にとっての「芸術」のNAKAMI

わたしにとっての芸術の「NAKAMI」
音楽、ファッション、写真、マンガ、小説、絵画、映画etc.といった芸術の本質は、誰かに認識してもらうということだと個人的に考えています。

誰にも発信せず、ひとり、自分だけのために存在するそれらはまだ芸術ではなくあくまで一つの物質といったところで(それはそれで美しいですが)、量子が観測して初めて波から粒の性質をもつように、自発他発問わず、その作品が誰かに観測されたとき初めて芸術として確立されると思っています。

才気溢れるが誰も知らない音楽家の渾身の楽曲は、一聴もされないまま朽ち果てたかもしれないし、人類未到の、何処かにある息を呑むような「芸術的であろう」景色は、当然誰も見たことがないからまだ「芸術的」と断定できない。

芸術の可能性を秘めたモノはそこかしこに潜んでいて、消えていき、また生まれを繰り返しているなかで芸術家はそれを芸術として確立させるべく発信し、誰かに伝えることが芸術家として最も必要とされる能力だと思います。

認知されたその先に、誰かに伝わった寡多や、感動、精度、熱量、先鋭、他諸々で評価され、以後記憶や記録に残る作品としてあることができるかは決まりますが、芸術そのものを生み出すのは誰にだって出来るのだと思います。誰かに向けて作品を発表するだけで芸術になるのですから。

私はこの世に芸術がもっと、溢れてほしい。
可能な限り誰しもがクリエイティブで、もっと目新しく、刺激的な作品が蔓延るワクワクする世界になってほしい。
だから今この記事を読んでいるあなたが、もし、やきもきしているのだったら今すぐに何かをつくり、どんな形でもいいからその作品を発信してほしい。
それが人気を博さなかったとしても大きな芸術の潮流のなかで礎のひとつとなるだろうし、誰かを突き動かすかもしれない。
私も誰かの芸術に触れ、突き動かされたからこうして音楽をつくっているのですからその連鎖反応を止めたくないのです。

今年私はたくさんの楽曲を世に出します。
まだ量子もつれ状態、ただの物質な未発表の楽曲たちが芸術として存在する未来を楽しみにしているし、それらを認知して芸術と確立する誰かが、この記事を読んでいるあなただったらとても幸せに思います。

BIOGRAPHY

12月9日生まれボーカル / ギター / プログラミング / 作詞 / 作曲 / アレンジなどを全て手掛けるシンガーソングライター&ギタリストとして2017年4月活動スタート。オリジナリティ溢れるポップでカッティングエッジな世界感が魅力。
入野自由、菅田将暉、Mega Shinnosuke などのLIVE/レコーディングのサポートギターや楽曲提供など、ギタリスト、コンポーザー、アレンジャーとしても活動。

RELEASE

2022.4.6 WED
デジタルニューシングル『ディナー・スウィートラヴ』
ドラマ「シェアするラ!インスタントラーメンアレンジ部はじめました。」オープニング主題歌

4/7(木)23時よりBS-TBSより放送、ひかりTVにて見放題独占配信開始

SHARE

SERIES